六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

CDレビュー

CDレビュー: Gary Peacock - Now This(2015)

★★★★☆ ゲイリー・ピーコックはアメリカ合衆国のジャズベーシスト(80歳!)。創作欲旺盛で、ECMからのリリースはなんと40枚目なのだそうだ。脳みそ刺激系の大展開を広げる曲は皆無で、全曲渋い。渋すぎる。ジャケットのせいで想起される宇宙に比べて私たちちっ…

CDレビュー: Hecq - Mare Nostrum(2015)

★★★☆☆ 前作が割と良かったので、2枚目として聞いてみた。 a large glass box and a loud hum fill the nave of the deconsecrated chapel. inside the box is marenostrum, the largest computer in spain. from the outside, the only sign that it is aliv…

CDレビュー: Read Gainsford & Richard Spece - Music for Clarinet and Piano (2014)

★★★★☆ クラリネットはどことなく間抜けのようで、実は度量が広くて暖かい音を出す不思議な楽器だ。作曲者はいずれも20世紀の現代音楽家で、不安定なメロディーラインを特徴とする。現実と虚構、秩序と錯乱のあいだを行ったり来たり。これをクラリネットが演…

CDレビュー: ai kuwabara trio propject - Love Theme(2015)

★★★★★ 桑原あいさんは1991年生まれ、ヤマハエレクトーンのコースから中学校時にピアノに転向、洗足のジャズピアノ専攻からデビュー。顔が地味。このアルバムは4枚目だそうだ。 桑原あい (ジャズピアニスト) プロフィール / biography - Ai, KUWABARA (jazz p…

Hecq - Conversions (2014)

★★★★☆ リフレッシュのため、いつものローテーションと違うジャンルのアルバムを聞く。久しぶりに電子音楽が聴きたくなった。電子音楽はほとんどジャンクフードのようなものだ。毎日聴くには耳が持たないのに、時々無性に聞きたくなる。ラーメン二郎に似てい…

Metallica - Ride The Lightning (1984)

★★★★★ 2枚目。ラストのThe Call Of Ktuluだけでも、このアルバムを買う価値があると考える。9分近くの大曲を、シンセなし・ギミックなし・なんとヴォーカルもなしのストロングスタイルで起承転結を付けて飽きさせない展開が作れるロックバンドは早々ないと思…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD10) Pierre Boulez, Karlheinz Stockhausen

★★★☆☆ ブーレーズ先生全然わかりませんよ。。1曲目は初出1958年という早すぎたノイズ音楽。異様、という感想しかつけられない。残りは意味不明!!音楽っていったいなんなんじゃろうねぇ。 Track List: 1 Poésie pour pouvoir, for 5-track tape and 3 orche…

CDレビュー: Yes - Drama (1980)

★★☆☆☆ えー。 うっそー!!!全然ドキドキしないよ!!!!どうしたんだYes!!! このアルバムはヴォーカルのジョン・アンダーソンとキーボードのリック・ウェイクマンが脱退した後に作られたそうだ。ジョン・アンダーソンはYesの天から降ってくるような音…

The Rough Guide To Native American Music (1998)

★★★★☆ 以前聴いた The Rough Guide to Australian Aboriginal Music (1999) - diary 六帖 と同じで、侵略者にぶち壊されたアメリカ先住民の文化の悲哀を感じる1枚だ。2曲目Cherokee Morning Songや10曲目Are You Ready for W.O.R? なぞアメリカ文化に染まり…

Anthony Braxton - Composition No.173 (1994)

★★★★★✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌ Amazon.co.jp: Anthony Braxton : Complete Remastered Recordings - 音楽 このボックスもとうとう8枚目。散々訳わからん曲を聴かされたが最後の最後でとんでもないアルバムが収録されていた。ダントツの最高傑作だ。 ジャ…

Joe Pass - Virtuoso (1973)

★★★★★ ジョー・パスはアメリカのジャズギタリスト。録音がいいのか彼の演奏が上手だからなのか、目の前に演奏者がいるような迫力のある音がする。ギターの細かいことは知らないが1曲目のNight And Dayでぶったまげた。ギターってこんないい音したっけ!?一…

Johann Sebastian Bach , Emerson String Quartet - Art of Fugue for String Quartet (DG 111 CD12)

★★★★☆ DG111の12枚目。BWV1080は最晩年に書かれた曲で、楽器指定がなされていない。チェンバロやピアノでも演奏されることがあるそうだが、このCDは弦楽四重奏版。彼の宗教家と言うよりは職人芸の極みという感のある曲をヴァイオリン四本が丹念に弾いてゆく…

Gustav Mahler, Gustavo Dudamel (Cond.), Simón Bolívar Youth Orch. of Venezuela(Orch.) - Symphony No.5 (DG111 CD11)

★★★☆☆ 以前小澤征爾版でも聴いたでかい交響曲。 Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra - Symphony No.5(CD8) - diary 六帖 マーラーさんは勿体ぶるカッコつけマンだと思った。第一楽章のトランペットによる主題は堅苦しく「それが…

Metallica - Kill 'em All (1983)

★★★★☆ デビューアルバム。若い!音がすっげー若い!やんちゃ!特に前半4曲に顕著で、オラオラ聴けやーって気持ちが伝わってくる。後半6曲は前半と比べてヘビーさが増し、1枚のアルバムの中で何故か成長しているように感じた。録音した時期が違うのか、レコー…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD9) Karl Amadeus Hartmann, Pierre Boulez, Luigi Nono, Iannis Xenakis, Krzysztof Penderecki, György Ligeti

★★★★☆ 2と4がよい。いずれも弦の数で主張を押し通す類の曲で、特に4曲目がタイトル通り"Metastasis(転移)"を表していて気持ち悪くて良い。FF5をプレイしていた時、古代図書館で「64ページ」などの気持ち悪い敵が現れる。あの本の中から飛び出てくるエフェク…

CDレビュー: Yes - Tormato(1978)

★★★☆☆ い、いまいちだべ。。どうしたYes!まったくググっとこないぞ! Don't Kill The Whale, Onwardはそれなりに聞けるレベルだが、あとはプログレ的とかプログレ的じゃないとか以前に軽い!軽すぎる!決してクォリティが低いわけではないのだが、ポップな曲…

The Rough Guide to Cajun & Zydeco (1998)

★★★☆☆ ケイジャン、ザディコとはルイジアナ発祥のフランス語を話すクレオール系黒人達が演奏するフォーク音楽。アメリカと言うより中世フランスを想起させるような曲が多い。アコーディオンが特徴で、初期ロックンロールと融合したような曲もいくつか収録さ…

Anthony Braxton With The Northwest Creative Orchestra - Eugene (1989)

★★★★★ 即興演奏サックス奏者アンソニー・ブラクストンのボックス Amazon.co.jp: Anthony Braxton : Complete Remastered Recordings の7枚目で、8曲79分にわたるライブ版。どの曲も "Composition No. 112" のように意味のないタイトルが付けられていて、見た…

Shelly Manne & His Friends - My Fair Lady (1956)

★★★★★ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧ アメリカっぽさが臓に染み渡るようなアルバム。映画は見たことないけれど、1曲目のウォーキングベースとドラムのノリっぷりを聞けば誰もが上機嫌になれるはず。7曲目With A Little Bit Of Luckは泣けるピアノ大炸裂だし、ラストの I Coul…

Great Pianists of the 20th Century Vol.5 - Claudio Arrau II (CD2)

★★★★☆ 主にリストとシューマン。リストのピアノソナタで4枚目にして初めて爆音で弾いた。だが汚くはない。このジャケットの写真のせいでヒゲのナイスミドルが華麗に弾いている場面しか想像できなくなってしまった。流れるようにそつなく弾きこなし、第一楽章…

Great Pianists of the 20th Century Vol.5 - Claudio Arrau II (CD1)

★★★★★(ฅΦωΦ)ฅ 1枚まるごとベートーベン三昧。ワルトシュタインの2曲目が最高!!塞ぎこみがちな気持ちを一気にぶっとばしてくれる美しさ!1曲目の特徴的なイントロはなんとスピードを落として優しく優しく弾く、というサプライズな表現に。すげぇなあ。 ホン…

Slayer - World Painted Blood (2009)

★★★★★ 現時点の最新アルバム。1〜3曲目が何故かあまりぐっと来ずスレイヤーも終わってしまったのか?と思ったら4曲目Beauty Through Orderからドラムの切れが突然良くなり、そこから最後まで本気の演奏。最初から本気出せよ!いつものテンポが目まぐるしく変…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD8) Pierre Schaeffer, Luigi Nono, Michaël Levinas, Younghi Pagh-Paan, Anton Webern

★★★☆☆ 1-7曲目はオケ要素の少ないサウンドコラージュ。弦がうねり狂う9曲目Par-de làのみそこそこ面白かったが、あとは動きの少ない曲が多くいまいち。 Track List: 1-7 Orphée 53, spectacle lyrique Pierre Schaeffer 8 Post-Prae-ludium No.1 "per Donau"…

CDレビュー: Yes - Going For One(1977)

★★★★★=͟͟͞͞⊂( ’ω’ )=͟͟͞͞⊃ 前作で天に昇ってしまった後、今作では前衛的な度合いがガクッと減り、地上に降りてきたという感じ。今作は曲構成が神がかっている。1曲目タイトルチューンGoing For Oneがいきなりスマッシュヒット。さらに3曲目ParallelsはYesで…

The Rough Guide to Australian Aboriginal Music (1999)

★★★★★ ほとんどがディジュリドゥを使った曲で、モダンな物からトラディショナルなものまで揃う1枚。ディジュリドゥは昔この曲で知った。現代の曲を聴くとじーさんも英語しゃべってるし、ホント英国に侵略されちゃったんだなぁということを悲哀をもって感じら…

Anthony Braxton ‎– 4 (Ensemble) Compositions (1993)

★★☆☆☆ 無理でした。最強に意味不明で、何の感情も引き出すことができませんでした。

Dizzy Gillespie, Charlie Parker and other - Concert in Toronto (2010)

★★★★☆ Amazon.com: The Quintet: Jazz At Massey Hall (OJC): Music ↑の完全版。ライブ版で音がとてつもなく悪いのが欠点。巨匠が5人も揃っているが個人的には↑に収録されている6曲が終わった後、サックスとトランペットが抜けてトリオでの演奏となるEmbrace…

Placido Domingo(Tenor), Carlo Maria Giulini(Cond), Los Angeles Philharmonic(Orch) - Opera Gala (DG111 CD 10)

★★★★☆ ドミンゴのソロ9曲。惚れ惚れする声だけれど、9曲全部全力で歌い上げる曲なのできつい。頭に響かせて出す音だから頭に響いて初めのうちは心地よいのだけれど、疲れてしまった。次はオペラで。

Antonio Vivaldi, Giuliano Carmignola (Vn), Venice Baroque orchestra : Concertos For Violin, String and Continuo (DG111 CD 9)

★★★★★ アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)といえばバロックの巨匠、IIDXにもいましたね。クラシックの随分初期の人なので制限が多く同じような曲ばっかりなのでは、という不安は一聴してすぐ消え去り、とても美しい1枚でした。彼はヴァイオリニストだっ…

Slayer - Christ Illusion(2006)

★★★☆☆ うーん。 今までに聞いたスレイヤーのアルバムの中で、唯一ドキドキできなかった。印象に残る曲が少ない。辛うじて聞けるのは9曲目Cultくらいか。いつも通り速い、強い。しかし、それだけだ。前作まで進化し続けてきたおどろおどろしさ、歌詞だけでは…