六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

CDレビュー

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD7) Iannis Xenakis, Jörg Herchet, Vinko Globokar, György Ligeti

★★★★☆ 1曲目は弦の壮大な無駄遣い。大音量で聞くとそれはもうたまらないトリップ感が得られること間違いなし。ここで少し聞けます。 3曲目もタイトル通り実験室の中のような曲で、やっつけ感があふれていて楽しい。ここで3分だけ見られる。指揮者がいるのか…

CDレビュー: Yes - Relayer(1974)

★★★★★ 前作で伝統的なプログレから突き抜けようとして、今作で第二宇宙速度を突破し、空の彼方に行ってしまった。 1曲目The Gates Of Deliriumがとにかく爆裂している。今作は精密に作ったというよりは楽器同士が競い合ってジェットコースターのように移り変…

The Rough Guide to The Music of Portugal (1998)

★★★★★ ポルトガルはスペインと同様にイスラム化された歴史があるにもかかわらず、スペインほどイスラム的な要素は少ない。ギターを中心としたファドという民謡が多い。明るく大きく歌い上げる、しかし哀愁を帯びた歌。イタリアと雰囲気が似ている。2曲目DULC…

Anthony Braxton - Six Monk's Compositions (1987)

★★★★★ 相変わらずインプロでピロピロしまくってるけれど、このアルバムはベース、ピアノ、ドラムとフルで稼働しているため、彼のピロピロがうまく吸収され、絶妙な味付けに昇華されている。ラーメンで例えると、もやしがタワーになっていて見た目迫力がある…

Kenny Dorham - Quiet Kenny(1959)

★★★★★ 1曲目のイントロがすごい!!ベースのPaul Chambersさんの技が光る、かっちょいいーー。イメージとしては、川崎の港沿いのうらびれたスナック街。いい意味で気が抜けているトランペットの音のせいだ。続く2曲目My Idealも悶絶するほどあったかい名曲。…

Great Pianists of the 20th Century Vol.4 - Claudio Arrau I (CD2)

★★★★★◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪⁎˚♫ 2枚目はブラームス集。1-2曲目はパガニーニの主題による変奏曲で、有名なパガニーニの奇想曲24番をひたすらアレンジしまくった大作。この曲はリスト、ラフマニノフといった人外ピアニストたちも編曲しており、現代ではビーマニに収録さ…

Great Pianists of the 20th Century Vol.4 - Claudio Arrau I (CD1)

★★★★★ クラウディオ・アラウ(Claudio Arrau León 1903年2月6日 - 1991年6月9日)はチリ出身のピアニスト。最晩年まで活動をつづけた巨匠らしい。この人の演奏だけで2枚組が3セット組まれている。 1セット目1枚目は新旧織り交ぜたピアノソロで、リストの作品…

Slayer - God Hates Us All(2001)

★★★★★┗=͟͟͞͞( ・∀・)=͟͟͞͞┛ 大幅に進化した。デビューから20年もたっているというのに、信じられない。もはや3rdすら軟弱に思えてくる、鋼のヘヴィネスサウンドと化したスレイヤー。激しく爆音寄りのマスタリングがされており、まさに近代兵器。発売日は何の…

SLK-9888.sys - Mt.FUJI EP

★★★★★ CDではなくニコニコ動画経由で聞いた。ZERO-ONEがなぜかニコニコ動画で流行っているらしいが、初出はおそらく10年以上前、私がまだ高校生だった頃のはずだ。彼のネタセンスは頭一つ抜けており、新作が出るたびに大爆笑していたのを覚えている。まだ活…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD6) Brian Ferneyhough, Mathias Spahlinger, Hans Zender, Hanspeter Kyburz, Pierre Boulez

★★★★★ 1曲目がすごい!!16人の声で時間と運動?を表現しているらしい。練習させられる方はたまったものではない。みんなプロの声楽さんだろう、時々人間を超えた音を出さなければいけなかったり、どう聞いてもやけくそ気味な声を出していたりする。 Time an…

CDレビュー: Yes - Tales From Topographic Oceans(1973)

★★★★★ 彼らのやりたいことをやれるだけやったアルバムだと思う。2枚組全6曲(うち2曲はメイキング的な制作途中版)で、どれも20分程度というある意味アホみたいなアルバム。内容もロックを超越して現代音楽の域に突入している。スローテンポが基調でノリの良…

Unwired: Acoustic Music From Around the World(1999)

★★★★★ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧ アコースティックな曲だけ集めた特別版。アメリカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパからオールスターで集められているせいか、このシリーズの中でダントツで出来が良い。ほぼはずれの曲はないが、特に14曲目Red Ribbonは熱い!暑すぎ!パー…

Anthony Braxton - Six Compositions (1984)

★★★★★ 強烈インプロ管楽器吹き、アンソニー・ブラクストン。ボックスの3枚目もはっちゃけていて、特にピアノの練習のようなスケールに乗せてめちゃくちゃする1曲目の印象が強い。3曲目もテンポの激しい振りが効いていて、演奏が大変だがみな楽しんでやってい…

Modern Jazz Quartet - Django (1956)

★★★★★(๑˃̵ᴗ˂̵)و ジャズの100枚、ようやく10枚目。MJQの代表作、有名すぎるアルバム。ビブラフォンが特徴的なこのバンドのサウンドはとにかく可愛い!可愛すぎる!ドラム、ベース、ピアノ、みんなお菓子みたいに音に聞こえる。ジャズ界きっての萌え萌えサウン…

Igor Stravinsky, Pierre Boulez (Cond), The Cleveland Orchestra : Petrouchka; Le Sacre du Printemps (DG111 CD 8)

★★★★★ ストラヴィンスキー(1882-1971)はロシアの作曲家。このアルバムには三大バレエ曲?のうち二曲が収録されている。初出は1910年代前半とのこと。リズム、調整、曲の構成、どれも当時は異色のものだったに違いない。特に「春の祭典」に何度も登場する同音…

Mozart, Karl Böhm (Cond), Vienna Philharmonic Orchestra : Requiem (DG111 CD 7)

★★★★★ モーツァルトのレクイエムと言えば、悪魔が依頼に来た?とか、これを作曲してすぐに死んでしまった、とか曰くつきの曲だ。それもそのはず、いつもミッ○ーマウスみたいにアハハーッ!って声が聞こえてきそうなキラキラ曲ばかり作っているモーツァルトの…

Slayer - Diabolus in Musica(1998)

★★★★★✌(՞ਊ՞✌三✌՞ਊ՞)✌ 音圧大増加、モダンな外面に変わるも内面的に全然変わっていないスレイヤーの7枚目。低速曲を挟むことで高速曲がより生きてくるアルバム単位でみると完成度は最も高いように思われる。個人的には、若さで飛ばしている3rdよりも好き。ド…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD5) Henri Pousseur, Mauricio Kagel, Rolf Riehm

★★★★★ 後2曲がアホと馬鹿と天才の境目に位置する名曲。どうやったらこれをまじめに演奏できるのか。 まず2曲目。驚異の47分23秒。タイトルと音から考えて、2人でありとあらゆる「音」を演奏することに特化した曲のようだ。マラカスのような音、シンセ、弦楽…

CDレビュー: Yes - Close To The Edge(1972)

★★★★★wヘ(゚∀゚)√レ( ゚∀)wヘ( ゚)√レ( )wヘ( )√レ(゚ )wヘ(∀゚ )√レ(゚∀゚)√レv〜 !!!! このアルバムを聞くのは実は2回目。改めて、このアルバムの偉大さが染み入る。今までに聞いた全プログレアルバムの中で最強のアルバムだろう。奇を衒うわけでもない、概念の再構築…

The Rough Guide to the Music of South Africa (1998)

★★★★☆ 南アフリカ共和国だけで1枚のアルバムを占める特集。さすが旧植民地か。全体的には熱帯系ダルダル音楽を中途半端に西洋化した、比較的がっかりな曲が多い。 Bheki Mseleku - Celebration - YouTube しかしこの1曲だけが際立っている。純ジャズをワール…

Anthony Braxton - Four Compositions (Quartet 1983) (1983)

★★★☆☆ 超フリーダムジャズ。好き勝手に演奏しているようにしか聞こえない。わけわかりません。まともにメロディーがついてるのは4曲目だけ。2曲目のようにドラムが入らないと形にすらならない。演奏は上手いし、エネルギーは十二分に伝わってくるのだけれど…

Wynton Kelly - Kelly Blue (1959)

★★★★★ლ(ಠ_ಠ ლ) これはかっちょいいー!特にイントロ!どの曲も始まった瞬間にビビッとくるクールな始まり方をするので、彼らの世界に飲み込まれること間違いなし!フルートがいるとアイスクリームにミントを混ぜたような感じがして、涼しい。Keep It Moving…

Great Pianists of the 20th Century Vol.03 - Martha Argerich II(CD2)

★★★★☆ アルゲリッチも最終章となった。ピアノソナタ3本、ショパン・シューマン・リスト。予想通りうるせぇー。硬いーー。汚いーーー。 ラストのリストのピアノソナタはピアノを壊しに来たのではないかと思うくらいベチンベチン叩いていて、ここまでくると痛…

Great Pianists of the 20th Century Vol.03 - Martha Argerich II(CD1)

★★☆☆☆ アルゲリッチ3枚目はショパン特集で、プレリュード全部、マズルカ・ポロネーズ・スケルツォ。この人のショパンの演奏はとても苦手だ。硬いし、盛り上がるところはうるさいし、ピアノ・ピアニッシモの歌わなければいけない所で全然抒情が感じられない。…

Slayer - Divine Intervention (1994)

★★★★★(‥ºั⌔ºั‥ ) 6枚目。現時点、一番良い。ヴォーカルの声に凄味が現れ、以前のような力押しではなくおどろおどろしさが増した。ドラムは質が変わり、ほれぼれするような超速テクニシャンの様相(後で調べたら、メンバーが変わったらしいです)。どこをどう…

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD4) Luciano Berio, Rolf Liebermann, Cristobal Halffter, Igor Stravinsky

★★★★★ 開始2曲が素晴らしい。1曲目ベリオさんはこんな感じです。 Berio - Sinfonia 3rd movement - YouTube どうやって真面目に演奏してるんだろう。歌?囁き?シャウト?オケパートは意味不明なようで、ちゃんと曲になってるところがすごい。 2曲目リーバー…

CDレビュー: Yes - Fragile(1971)

★★★★★٩( 'ω' )و 4枚目、一皮剥けた作品。明らかに前作と比べてスケールが大きくなっている。1曲目Roundaboutはジョジョアニメでも使われた有名な曲、明るいロックの中にドキドキ要素をできるだけ詰め込んだ名作。4曲目South Side Of The Skyは、AメロのF#EF#…

The Rough Guide To African Blues (1998)

★★★★★ このCDで、私は未知の言語萌えであることが分かった。全く解読できない言語の歌を聞くと、とてもいい気持ちになる。おまけにアフリカ系の言語ってみんな可愛い響きがする。これがアフリカ系特有のループ構造や、カリンバというこれまた萌え萌えな楽器…

Max Roach & Anthony Braxton - Birth And Rebirth (1978)

★★★★★└('ω')┘ニャアアアアアアアアアア!!!! The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note の、サックス奏者 Anthony Braxton さんのボックスから1枚目。この人は即興でゴリゴリ吹く人らしいので、きっと苦手なタイプだろうなぁ、と思って聴き始めたら…

Miles Davis - Cookin'(1957)

★★★★★ マイルスさんは、媚びない音、カッコつけない音を出す。息をどれだけ使っているのか不思議なくらい、凝縮された音を出す。1曲目My Funny Valentineに想いを全部集めきってしまったようなアルバムで、2曲目なんかトランペットが全然出てこない。3曲目、…