3031ラクーン1Q決算 コンセンサスに到達せず下がる
3031ラクーンの1Q決算が27日木曜引け後に発表されていました。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1282990
営業利益52.2%増、純利益54.2%増。素晴らしい数字です。
ラクーンの事業は三本立て、主力は売上の7割を占める雑貨・アパレルのEC事業です。ラクーンは「スーパーデリバリー」において出品企業と消費者の商品を仲介する卸業者として振る舞い、企業と利用者の双方から手数料を獲得します。EC事業は、売上が前期比プラスであるものの流通額が若干鈍化しました。資料を読むと客単価が落ちていることが原因です。しかし出展企業数の大幅増加により会費収入が増え、利益自体は65.6%増と非常に好調。依然として利益率14.9%を確保しており堅調と言えます。
2本目は売上の2割を占める売掛債権保証事業。一定の保証料を企業から受け取り、貸し倒れが発生したら保証金額を企業に支払う仕組みで、売上高・営業利益共に前期比20%以上の増加と絶好調、利益率も14.6%と優秀です。
3本目は残りの1割弱、保証付掛け売り決済の手数料で稼ごうというPaid事業です。未だ赤字ですが、赤字幅が大幅縮小し営業損失率1%まで下がりました。もはや誤差の範囲です。売上の伸びが著しいので今期中の黒字転換は間違いないでしょう。
とても順調に見えますが、1Q実績の経常利益0.86億円に対してコンセンサス予想は1.15億円。つまり利益2倍の予想でした。
どれだけ期待高いんだよ!ということで金曜日の超リバウンド相場にもかかわらず、ラクーンの株価は下がりました。
8/25の寄りで買っとけばよかったなーと思いつつ、過去の業績を見ると1Qに売上がやや下がるのはいつものことなので、一時的なものと考えて金曜の底で少しだけ拾ってみました。それでもPER28倍と、全然安くはないのですが。