CDレビュー: Metallica - Load(1996)
★★★☆☆
賛否両論を巻き起こしたメタリカの6枚目のアルバムです。
オッサン達ははっちゃけすぎた
完成度が高いのかというと、高いんだと思います。アルバムとしてはよくまとまっているし、緩急もそれなりにある。演奏レベルも高い。
でも、残念ながらつまんねぇです。1996年だとメタリカのメンバーももう30代、いい年です。ロックは中二的な要素が強く私もそれを分かってて聞いていますが、ちょっとはっちゃけすぎです。ヴォーカルのヘットフィールドさんは「ッア!」「ッダ!」みたいなコブシ入れ過ぎです。ギタードラムベースも下手ではないのですがどうもお腹に響いてこないのです。ふつーーに聞こえます。いくらカントリー要素やらブルース要素やらが入っていたって良い曲はいくらでもあるのですが、だめです。ビビッと来ません。
このアルバムから出たシングルは、いくつか聞き覚えがありました。昔、小学生のときにCATVで見ていたビデオクリップを流す番組に、Mama SaidやKing Nothing、Until it Sleepsが流れていました。これを聴いて懐かしい気持ちがしました。でも、でもダサいよう。。それもワクワクしない意味でださいよう。懐かし恥ずかしいすごく複雑な気持ちです。
懐かしかったといえば最近聞いたこの人たちもそうでした。
力が欲しい。私をブッ飛ばしてくれるような力が欲しいです。それはスラッシュ特有のスピードや早弾きでなくともよいのです。大多数の人と同じく、私もこのアルバムには「軽い」という評価を付けざるを得ません。しかも14曲、80分近いフルレングスで長々と聞かされるのは苦しいです。とても残念。次作に期待します。
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