CDレビュー: The Bill Evans Trio - Moon Beams (1962)
★★★★☆
ジャズの100枚シリーズの22枚目、3回目?の登場となるピアニスト、ビル・エヴァンスのアルバムです。偶然にもドラムを叩いてるのがいま他のボックスセットを聴いてるポール・モチアンでした。
超瞑想エヴァンスZ
ほぼ全曲がしっとり静かな曲で構成されています。1曲目Re: Person I Knewや2曲目Polka Dots And Moonbeamsなんか超がつくくらいの瞑想ミュージックです。こういう曲を聴くとなぜか新宿ブックファーストが思い出されます。店の中はごく静かなのに本から漂う熱気を感じ手に取って人知れず興奮してしまうあの感じです。いや最近大型書店って会社に行った帰りにカンタンに寄れるブックファーストにしか行ってないからなんですが。東京に住んでたらまた別の印象を感じるのでしょう。静かな中に大きな力を感じることができます。モチアンのドラムは静かなくせに粒がしっかりしていて好きです。
全曲がこの調子で進むので精神が未熟な私にとってはどうしても物足りない印象になってしまいますが、精神を研ぎ澄ましたいときはこのアルバムをヘビーローテーションでまわしながら作業するととても良いんじゃないでしょうか。
ちなみに私の最近のヘビロテはVingt Regards sur l'Enfant-Jesusです。
いっきょくめ。ぬめぬめして死ぬ
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