聖書の神様なサイトが見つかった
西洋思想を勉強するにあたって聖書を読むことは必須です。というのも、ギリシャ哲学以外の紀元後から現代にいたるまでキリスト教の影響を受けていない思想家など存在しません。敢えて無神論を公言する思想家もキリスト教による支配を前提としています。
また、イスラム教を学ぶにあたっても聖書は必須書物です。何故なら、イスラム教は後発の宗教ですが、なんとユダヤ教やキリスト教をと同じ神を信仰する宗教であり、聖書への言及もあるので一通りキリスト教を知ってからでないとクルアーンを読めなさそうだからです。
私は数年前に教会でもらった日英対訳の新約聖書(新共同訳+New King James Version)を英語の勉強も兼ねて通読したことがあります(大部分は忘れました)が、旧約聖書は読んだことがありません。エホバの人に旧約聖書をもらったこともありますが新世界訳はひどい。英語翻訳版からの2段階翻訳なので回りくどくて分かりにくい上に用語がエホバ用に改変されているのでもう読めたもんじゃありません。
なので他の翻訳の旧約聖書を読みたい。最寄りの公共図書館には岩波の関根訳があります。これも読んでみたいですが注釈が細かすぎたり、教文館から関根さん自身による新訳(新約じゃないです)が出ているそうなのでやや消化不良気味です。調べると口語訳聖書なるものがあるらしいです。そしてこれは著作権が切れている。wikisourceなどにもありましたがなんと次のような神サイトが見つかりました!
すばらしすぎる!グレイト!最近岩波から出た文語訳聖書まである!
ここの epub形式 口語訳聖書 のページにある青空文庫風テキストをTxtMiru2で読み込んでやると、
メルシーボクー!ダンケシェーン!あなたが神か!
TxtMiru2についてはこちらを参照。
しかし合計2919ページって一体どこの辞書だよ!広辞苑が3047ページらしいのでこれに匹敵する分厚さですね。広辞苑は三段組なので単純評価できるものではないですが。このサイトのおかげで図書館から超分厚い旧約聖書を借りたり本屋から重い重い聖書を持って帰ったりしなくてすむので助かります。
文語訳聖書は創世記の1日目をちらっと見て無理と判断しました。
創世記
第1章
1:1元始に神天地を創造たまへり 1:2地は定形なく曠空くして黑暗淵の面にあり神の靈水の面を覆たりき 1:3神光あれと言たまひければ光ありき 1:4神光を善と觀たまへり神光と暗を分ちたまへり 1:5神光を晝と名け暗を夜と名けたまへり夕あり朝ありき是首の日なり
格調高すぎて読めない。
でもルビ付きもあった!シエシエ!カムサハムニダ!
創世記
第1章
1:1
元始 に神 天地 を創造 たまへり 1:2地 は定形 なく曠空 くして黑暗 淵 の面 にあり神 の靈 水 の面 を覆 たりき 1:3神 光 あれと言 たまひければ光 ありき 1:4神 光 を善 と觀 たまへり神 光 と暗 を分 ちたまへり 1:5神 光 を晝 と名 け暗 を夜 と名 けたまへり夕 あり朝 ありき是 首 の日 なり
「
全文章にルビを振った労力がしのばれます。しかもこのサイトは明示的に著作権を放棄しています。信仰の力は美しい。