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六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

フィスコレポートを読む セレクト 4919ミルボン、4668明光ネットワーク、3230スター・マイカ、7628オーハシテクニカ

企業調査レポート|サービス紹介|FISCO

4919 ミルボン(おすすめ)

株式会社 ミルボン

美容師向けヘア化粧品の国内トップメーカーです。主力製品はヘアケア用品、染毛剤、パーマ剤の3つです。このうちパーマ剤については市場が年々縮小傾向にあり、同社も少しずつ事業の占める割合を削っていていまでは売上の6%を占めるにすぎません。

日本の人口が縮小するにしたがってヘア化粧品の需要も低下することが予想され、同社は日本の他の大企業と同様に海外展開を進めています。海外事業は極めて好調で、年20%の成長率を達成しています。

同社の商売は粗利益率が65~70%と極めて高いことが注目されます。この数字はオドロキですね。美容という女性にとって必須である需要をターゲットにし、高い付加価値をつけることが可能となっています。販管費を引いた営業利益率も18%程度で推移し、高収益と成長を安定的に達成する優良な企業です。

なお女性の美への追及は年齢を問わず続けられるので、当面の市場縮小はないとレポートでは見込まれています。

http://www.milbon.co.jp/ir/img/gyoseki_graph1_01.jpg

連結業績ハイライト|株式会社 MILBON【IR情報 Web Site】

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売上推移と株価もこの通り。素晴らしいグラフです。直近で爆上げして、PERが30倍程度とすでに高水準のため短期的には美味しくないですが、下がったところを買えば2年以上の長期スパンなら報われること間違いなしの銘柄でしょう。今後は海外事業の収益化に同社の行く末がかかっています。

4668 明光ネットワーク

明光ネットワークジャパン

以前にも取り上げました。ビジネスモデルの強みについてはこちら。フランチャイズ事業による搾取が同社の高い収益性を支えています。

rokujo.hatenadiary.com

3か月前との違いは、減少傾向にあった塾の生徒数が増加に転じたことと、MAXISエデュケーションと早稲田EDUのM&Aです。いくつか塾銘柄を取り上げたことがありますが少子化にもかかわらず塾の生徒数はどこも増えています。この銘柄は高い収益性に支えられた流動資産が莫大にありますから、今後もM&Aで大きく事業を拡大できるでしょう。

3230 スター・マイカ(面白い)

スター・マイカ株式会社

中古マンションの販売が主事業です。ここのビジネスモデルはとても興味をひかれます。

中古マンションが賃貸に出されていたらそこを1室単位で買い取り、リノベーションして価値を上げてから売りに出す。賃貸中でも買い取り、賃借人が住んでいる間は賃料収入を得る。賃貸中のマンションは価格が安いのでむしろ賃貸中の方が都合が良い。という誰でも思いつくようでまず思いつかない面白いモデルです。賃料収入だけで売上の15.3%を占めており、この収入が同社を安定たらしめています。

新築マンションは人気がありますがマンションの耐用年数は35年以上あります。35年必ず同一人物が住むとは限らず、必然的に中古マンションのストックは増える一方です。

中古マンションはめちゃんこ安いです。都心といえども空き室率はどこも10%超で、同社の入り込む余地はいくらでもあるように見えます。

東京都のマンション経営・アパート経営|見える!賃貸経営 | HOME'S不動産投資

同社の売上高営業利益率は13.6%。不動産業界の平均7%の約2倍もあります。これは前述の、賃料収入による底上げが大きいと思われます。

高い新築マンションの需要が下がる景気後退期にこそ、この銘柄は強いのではないかと思い昔の有報を見てみました。

https://www.starmica.co.jp/pdf/securitiesreport/1378195202.pdf

予想通り、2009年には純利益が半減こそしたものの赤字になっていません。ただ株価は一時期1/5程度になってしまっているようです。。しかし他の不動産銘柄はどこを見ても株価は1/10以下(1/20もある)になっており、リーマンショックでは超ド級の赤字を経験しています。これらと比較すれば(不動産銘柄の中では)不況耐性が強いと判断してよさそうです。PER12倍と、6-8倍程度の他の不動産銘柄と比べると極めて高い値です。安定性を買われているのだと思います。中長期ではそれなりに発展しそうですね。

そういえばすぽさんのブログでも取り上げられていました。

sprn.cocolog-nifty.com

7628 オーハシテクニカ

OHASHI TECHNICA,Inc

自動車部品メーカーですが、自社工場と協力会社工場の2本立ての体制「ファブレス&ファクトリー」と、ニーズを把握し自社製品を効率的に売り込むコンサルティング機能が功を奏し、部品メーカーの中ではかなりの高水準である営業利益率10%台を達成しています。その割に株価はPER8.4倍・PBR1倍割れとかなり過小評価されており、自動車業界が好調な間はバリュー投資の典型となる投資先になりそうです。個人的には自動車業界は振れ幅が大きくあまり好みではありませんけれど。

 

今週はミルボン、スター・マイカが面白い銘柄でしたね。いろんな会社でいろんな人が面白いことを考えているのを知るのは本当に楽しいです。