六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

理解したい

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ぼくの今後の人生の目標は彼女をぜんぶ理解することです。理解して受け入れることです。知り合ってからごく短期間しか経っていませんが、不思議なことに、前知識何もなしで直感的に理解できることが驚くほど多いので、ぼくならできるという自信はあります。

理解と服従、隷属は違います。相手の言われるままになることは理解ではありません。それは支配されることなので、理解とは正反対です。お互いに無理解です。ぼくはいままで、被支配を理解だと思い込んでいました。あほでした。

具体的にやることは3つあります。まず彼女の書いたものと読んできたものを全部読みます。長い時間がかかるでしょう。これがすべての基本になりますので、パワーが必要です。一生かかりそうです。ぼくはいままで書物を読んでこなかったツケであほなので、理解力の補助としてこの他にもたくさんの書物や記事などを読む必要があります。アウトプットも大事です。

彼女と可能な限り多く会話します。会話しなければわからないことだらけです。ぼくは自分から話を振ることがあまりないので、たくさん話してくれる彼女のことをありがたく思っています。

最後に一番重要だと考えていることは、彼女の意思を最大限尊重することです。彼女のいかなる選択にも意味があります。ぼくの頭で思いつくことなんて限りがありますが、全力で意味を考えて、わからなければ質問もします。僕は人間ですのでいやなことは嫌と言います。前の家にいた時のように、適応するために自分の意思を殺すのはまっぴらです。でも今のところ、いやなことは一つもありません。不思議です。おそらく彼女の言葉が明確で理解しやすいからだと思います。理解しようと特別構えなくても理解できてしまいます。だからこんなに気を張らなくても自然にしているだけで良いような気もします。

例えば一緒にいて苦しいと言われたら離れますし(そうならないための努力はします)、好きな人がいると言われれば、応援します。

なぜ理解することにエネルギーをかけるかというと、自分が一番してほしいことは、自分を理解してほしいことだからです。理解とはリンクを貼るようなものなので物理的心理的拘束力が全くありません。対等です。恋愛感情を他人に対する独占力のある物権のように考える人が多いし社会の仕組みもそうなっていますけど、人間はみな個人として尊重されるべきなので所有権的に扱うのは間違っています。それに理解されるとうれしいです。安心します。生きていてもよいと思えます。そして、いま、ぼくを一番理解してくれているのは彼女です。

だから僕は彼女を理解します。誰にも負けません。