六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

フィスコレポートを読む 9795 ステップ、8137 サンワテクノス、6730 アクセル、4574 大幸薬品、7502 プラザクリエイト、3393 スターティア、2915 ケンコーマヨネーズ

企業調査レポート|サービス紹介|FISCO

6/8~6/12更新分

9795 ステップ

いち神奈川ローカル塾だと思っていた進学塾が東証一部上場企業だなんて!一番驚いた点はそこ。公立高校受験が主で、湘南ゼミナール、臨海セミナーが最大のライバル。特徴は

  • 地域集中ドミナント戦略(セブンイレブンかよ!)。
  • 口コミを重視し販管費は他社比半額。神奈川西部では圧倒的な合格率の高さにより宣伝の必要なし。
  • 新規出校ペースは緩やかで無理が無い。まだ制覇していない横浜東部・川崎市に出校の余地が大きく残されている。ゆっくりなので長期借入金の金額も少ない。
  • 自社ビルを建てることが多いため固定資産率が非常に高い(83.7%)。自社ビルのため賃貸費用が異様に少なく、むしろテナント料である受取家賃の方が多い。
  • 大学受験でも効果を上げつつある。伸びしろあり。

以上の理由により営業利益率は安定して20%台、売上・利益・すべての数値が年5%ずつ右肩上がりという素晴らしい数字を叩き出している。

ただし、今後横浜東部・川崎市に進出する際にネックとなるのが不動産価格だ。物件が全然出ないので、固定資産取得費用が利益を圧迫する恐れがある。今後は成長が減速するかもしれない。

爆発的成長は期待できないが当面10年以上安定すると思われる。配当利回り2.5%を目当てに長期保有目的で買うのが良いだろう。

しかしこういう塾がはびこると個人塾はどんどん潰れていくだろうねぇ。

8137 サンワテクノス

電機製品の総合商社。「双方向取引」という、ある企業に部品を納入し、同じ企業から完成した製品を買い取ってまた他者に販売する、という二倍にマージンを取れる面白いモデルは目を引くが、いかんせん営業利益率が低すぎ(3%)で、ちょっとした費用の増加で凄まじい減益につながりかねない。PERだけ見ると激安(7倍)だけど。。

6730 アクセル

パチンコパチスロ用のLSIを作る会社!世の中にはいろんな商売がありますなぁ。業界が縮小傾向にあるのでとても買えない。そこそこの高収益体質にかかわらず減益予定のためかPER127倍(!)とすさまじい割高。

トップページはcanvasでグリグリ3Dを動かす仕組みとなっており、酔いそう。

AXELL CORPORATION

H2MD.jsというcanvasを使った動画技術は面白いが、重い。ちょっと見かけ倒しの危険な企業かも。。

4574 大幸薬品

正露丸とクレベリンだけで持っている企業。レポートは1Pにわたって商品の画像を乗せる、しかも6Pしかない。やる気なし。

MERSが発生したら1割以上上がってまた元に戻るってなんなの!

7502 プラザクリエイト

パレットプラザ55ステーションなどのプリント屋が本業だが、何故か携帯の販売も行っており、売り上げの半分を占める。何がやりたいのかよくわからない会社。二年連続で2Q赤字、通期黒字という危なっかしい会社。株価は去年4倍以上暴騰した後下り坂一直線で、いずれは2年前の水準に戻りそうである。

3393 スターティア

ここは商売として面白い。300人未満の中小企業を相手にIT商品を売りまくるという会社だ。中小企業には大規模なSIやディーラーが入ってこない、という空白地帯に目を付けたところが良い。

現時点の同社の主力製品は私にとってはあまり魅力を感じない。COCOARは昔からよくある現実拡張という名前の冗長なコンテンツ作成ツールだし、電子ブックはpdfの方が使い勝手が良いという始末だ。トップページの動画はくどい。

スターティア株式会社 Startia, Inc.

しかし新製品のAppGooseは飲食店などの販促ツールとして非常に効果が高そうだし、スターティア光については需要もあり長期的に収益の見込める安定ストックビジネスだ。この2つがヒットすれば同社の飛躍的な成長が見込めそうだ。

なお、同社の株価チャートはブレブレのぐちゃぐちゃ。これはもぐら叩きか?いつ買うかによって利益が著しく異なるため高値掴みしやすそうで危険だ。

2915 ケンコーマヨネーズ

トップページがすごくきれい。見習いたい。角丸デザインを基本に赤と野菜の色が中心って言うのはいいね。IRページも綺麗。

トップページ | ケンコーマヨネーズ

マヨネーズ会社としてはキューピーに次ぐ第2位だが、キューピーと比べてサラダに力を入れており、社名に反してサラダの売上高がトップである。業界シェアもすでにトップであり、「サラダNo.1」を目指すそうだ。小田急百貨店にもサラダカフェなるサラダ屋を展開している。近年ではタマゴ製品に力を入れている。

食品業界の常で、天候不順により業績は昔から不安定である。近年は健康志向により中食ブームが継続し安定増益であるがこれがいつ崩れるかはわからない。

業績指標(売上・利益等) | ケンコーマヨネーズ

これだけ見ると近年は売上大幅増加と錯覚しそうになるが横軸が45,000~60,000百万までしかないぞ!微増である。対して営業利益は0~3,000百万まで取ってあるので、乱高下しているのがわかる。

サイトだけ参考にさせてもらおう。。

 

今週は爆発力でスターティア、安定力でステップが注目か。でもすぐ買うほど魅力があるわけではない。