書籍レビュー
★★★★☆ 先に断っておくと、私の話ではありません。いやもちろん私も会いたいですけど、私の話ではなく、身近な人間のために調べていることです。 日本では離婚した夫婦に子があった場合は、離婚後は共同親権をとらず単独親権を採用しています。つまり父か母の…
★★★★★ 舞台は紀元前49-44年。ルビコン川を超え国賊扱いとなったカエサルと、かつての盟友で反カエサルのためにかつがれてしまったポンペイウスとの戦いがメインとなります。カエサルは50-55歳。カッチョ良さが肌に刻み付けこまれた後の年齢です。 まとめ ガ…
★★★★☆ 新年3冊目です。このペースでは年100冊に到達できるかどうかギリギリですね。 から九時まで五時です 私は日本語が上手ではないという自覚がありますので、日本語に関する本をいくつも読んでいきたいと思っています。外国語学習が趣味なので、言語をシ…
★★★★☆ 刊行は2014年2月。最近の小説も読んでみようと思いamazonで適当に評価が高そうなやつを選んでターゲットにしました。といっても完全なランダムというわけではありません。ドリアン助川さんは前住んでいた家で取っていた新聞に時々人生相談で登場してお…
★★★★★ 新年1冊目です。 この本、昨年末から読んでいたのですが読み終わるのに1週間もかかりました。本文に独特の癖があって読解が大変でした。文体は私に似ています。私の文章はお世辞にも読みやすいとは言えません。読むのに気力が必要でした。内容はいいん…
★★★★★ 先月末に亡くなった水木しげる先生の追悼の想いを込めて読みました。私は水木サン大好きでした。連続テレビドラマ小説のゲゲゲの女房も見ました。ドラマはいまいちだったけど。 幽霊について大量のカラー絵と水木サンの解説が収録されています。水木サ…
★☆☆☆☆ 副業で中国朝鮮の記事を書かなければいけなくなったので勉強のため借りましたが大失敗しました。 小林よしのり氏の漫画もそうなのですがギャグマンガ出身の人は人物をみんな劇画化して、ある一定方向の印象を関東うどんのだし汁のように濃く濃ーく書き…
★★★☆☆ 横になっちゃった 近くの公民館に『少年少女世界の名作文学』全集が揃っていました。 荘厳な眺めです。こういうのを見ると手に取りたくなりますよね。様式美ですよね。こども用の文学全集というのはだいたい昔に編集されたものですので、概して文章が…
★★★★★ 一週間前くらいに読み終わっていたのですが時間が取れずようやく今日レビューを書くことができました。 本書はワーキングメモリについて、最新の研究結果をいくつも報告した論文集という趣の本です。ワーキングメモリとはなにか、の説明は序論でちょろ…
追記:『紺』電子書籍版が出版されました。 c71.hatenablog.com ★★★★★+わたしがはてなダイアリーからはてなブログに移行したのは数か月前のことです。はてなブログには人気記事一覧と言って直近のブログトップランカー四天王がトップページに表示されます。…
★★★★★ 引っ越したらすべて自炊で食事を賄うつもりなので、図書館(といっても地域公民館の図書室)でもっとも網羅的なものを選んで借りてみました。 調理器具だけで30点以上、技術も洗う、水を切る、さらす、もどす、下茹で、塩もみ、煮る、炊く、ねかせる、…
★★★★★ ワーキングメモリって何!? twitterで話題になっているワーキングメモリ。一体どんなもんなんじゃろうと思って手に取りました。 ワーキングメモリとは、一言でいうと「脳の指揮者」です。短期記憶と長期記憶をつなぐ役割、パソコンで言うとOSのタスク…
★★★★★ 「ルビコンを越える」という言葉を時々聞きます。数か月前に読んだこの本でも出てきました。 rokujo.hatenadiary.com どこで出てきたか正確な場所は忘れてしまったのですが、政府が税金を使った大々的な金融支援を打ち出すと決めた箇所だったと記憶し…
★★★★★ カエサル特集の6冊中2冊目です。虚栄野郎ポンペイウス、カエサルが大き過ぎてつぶせない大口債権者クラッススと「三頭政治」を結んだカエサルは、最高権力者執政官に当選し数々の改革をしたのち、現フランス・スイス・ベルギーに相当するガリア地方の…
★★★★★( ✧Д✧)パターン! テンプル・グランディン(1947-)さんの本は初めて読みます。 彼女は最も成功した部類の高機能自閉症者です。動物学博士号持ちの学者さんで、家畜が苦しまないようにという思いで「締め付け機」を開発し、北米の肉牛は彼女が開発した装置で…
★★★★☆ 読みやすいが公平性に過ぎるか 新生活を始めるにあたってどうしても調べておかなければいけないのが栄養素。いままで家族に任せきりでしたので、一人になるにあたって意地でも不足させたくない要素の1つです。 rokujo.hatenadiary.com 少し前にこれを…
★★★★★ rokujo.hatenadiary.com ここで関連書籍として紹介した「ギリシア神話」です。石井桃子さんは2008年に亡くなった有名な児童文学者・翻訳家です。101歳まで生きてます。 原著はイギリス・アメリカの子供向けギリシア神話本です。 Favorite Greek Myths …
★★★★★(๑•̀ㅂ•́)و✧ 岩波ジュニア新書すごいっすね。新書ではこれが最強です。 著者の岩田靖夫さんはほんの最近(2015/1/28)に逝去された学者です。本書がヨーロッパ思想の概観書として異色なのは、ギリシャ哲学とキリスト教に全体の2/3というほとんどの紙面を…
★★★★★ 経済学たのしい 経済学は一生かけて学んでいきたい学問の一つです。個人的な経済危機を何度も経験し、近いうちにド貧乏暮らしを余儀なくされそうな自分としては金にはうるさくありたい。金がどのように世の中を回っているのか知りたい。巷に溢れる怪し…
★★★★★(‥ºั⌔ºั‥ ) 牛、馬、羊、、、人間が家畜の乳を利用するようになって、およそ1万年が経つそうです。この本は世界の「ミルク史」なるものを地域ごとに詳述、「北方乳文化圏」「南方乳文化圏」なるミルク文明史とも言える大胆な仮説を展開していくダイナミ…
★★★★☆ しばらく書籍レビューが簡素になります。 第5巻は生態学、英語で言うとエコロジーの分野です。第1巻~3巻がミクロ生物学なら、4~5巻はマクロ生物学。私はミクロよりもマクロ分野についてなかなか理解がついていかないようで、新書並み200ページちょい…
★★★★★ 科学的でとても分かりやすい上に適度に網羅的です。厳密な生化学的記述も知りたいのですがそれは専門書を読めばよいでしょう。 色々参考になるところはあったのですが今日レビューを書いている時間がないのでここまでです。
(•ө•) 題名だけ知っていたので興味で読みました。 ケストナーの語り口調には癖がありそれが独自性といい味を出しています。高橋健二さんの訳もじょうず。 離婚話ですので子供に読ませるのは不適当ではないかとの声もあったそうですがケストナーは次のような…
★★★★★ SFの巨匠アイザック・アシモフ(1920-1992)による、こども向けの科学読み物です。1冊あたり60Pほどしかありませんが内容は濃く、これを読めるのは中学生以上程度でしょう。大人でも十分楽しめる内容です。 原著はここにあります。how we find out...? …
★★★★☆ おそらく本シリーズの一番気合が入っていると思われる話題、ユリウス・カエサルについてです。文庫版では本書含めて6冊がカエサルについての記述に充てられています。本書ではカエサル誕生~39歳までの軌跡を辿ります。紀元前100~61年の間の出来事で…
★★★★☆ 川上和久(1957-)さんは社会心理学者。現在、明治学院大学の教授(出版当時は准教授)だそうです。 序盤で著者の定義する情報操作とは次のようなことです。 「情報操作とは、情報の送り手の側から見れば、個人、もしくは集合的な主体が、何らかの意図を持…
★★★★★(*´﹃`*) あの作家は自閉症スペクトラムなのか 自閉症スペクトラムの疑いがある、もしくは診断を受けた作家について分析した本です。著者のジュリー・ブラウンさんはアメリカのライティングの教師で、あまり有名な人ではないようで、米amazonでも探す…
★★★★☆ 進化論中心の1冊 1~3巻は「LIFE」という教科書の翻訳でしたが、4・5巻「PRINCIPLES OF LIFE」という教科書の翻訳だそうです。4巻は進化生物学と題して進化のメカニズム~系統樹~種分化~生命の歴史~動物の進化までを扱います。 進化のメカニズムの…
★★★★☆ スッラとマリウスの対立 7冊目です。本書のカバー範囲は紀元前88~63年まで。主人公はルキウス・コルネリウス・スッラ(前138-78)とポンペイウス(前106-48)です。特に目立っていたのはスッラでした。 ルキウス・コルネリウス・スッラ - Wikipedia …
★★★★★ 知的飲み会 プラトン2冊目です。いわゆる「プラトニック・ラブ」の出典と言われています。 饗宴というのは飲み会みたいなもんだけど、参加する人はみんな哲人なので酒飲みつつ言論発表会もするというような知的な集会でした。本作では紀元前416年ごろ…