六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

CDレビュー

CDレビュー: The Bill Evans Trio - Moon Beams (1962)

★★★★☆ ジャズの100枚シリーズの22枚目、3回目?の登場となるピアニスト、ビル・エヴァンスのアルバムです。偶然にもドラムを叩いてるのがいま他のボックスセットを聴いてるポール・モチアンでした。 超瞑想エヴァンスZ ほぼ全曲がしっとり静かな曲で構成され…

CDレビュー: Oliver Messiaen Complete Edition - Vingt Regards sur l'Enfant-Jesus (CD3, 4)

★★★★★=͟͟͞͞(✹)`Д´) 3,4枚目は「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」という邦題です。メシアンは作曲家であるとともに神学者ですので、超敬虔なキリスト教徒でキリストが主題の曲も沢山作曲しています。なにしろ彼への眼差しを想像するだけで2時間に及ぶ大曲を作っ…

CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.9 - Daniel Barenboim (CD2)

★★★★★ 2枚目はピアノソロがリストで4曲、これはオマケ扱いでメインはブラームスのピアノ協奏曲1番です。 堅焼きせんべい 先頭3曲はリスト「巡礼の年 第2年:イタリア」から4~6曲目のペトラルカシリーズの抜粋です。リストにしては珍しく静かめ(5曲目の中盤…

CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.9 - Daniel Barenboim (CD1)

★★★★☆ ダニエル・バレンボイム(1942-)はアルゼンチン出身のユダヤ人ピアニストです。またユダヤ人!金持ちと音楽家はみんなユダヤ人ですね。 20世紀代表のピアニストですが70歳を超えた今でも新譜が出続けています。 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番 ア…

CDレビュー: Ametsub - Linear Cryptics (2006)

★★★★★ 久しぶりにエレクトロニカを聞きました。Ametsub(あめつぶ?本名不明)は日本人アーティストです。 神経症が転じてα波を出す? エレクトロニカは電子音を多用するその構造上、没交渉で神経症的で耳障りになりやすい音楽です。Aメロ、サビなどに分かれて…

CDレビュー: Metallica - St. Anger(2003)

★★★★★ メタリカ8枚目のオリジナルアルバムです。デビュー20周年。 中年の危機に拳を上げよ サウンド変えすぎ!!!! 前作までの穏健路線はどこへやら、ギターもドラムも錆び付いた体にステロイド剤を大量投与するかのようにエフェクター全開、ドラムなんか…

CDレビュー: Yes - Ladder (1999)

★★★★★ イエス17枚目のオリジナルアルバムです。デビュー30年を突破しています。ヴォーカルのジョン・アンダーソンはこのときもう55歳ですね。まだ声の透明さが失われていない、、すごい キャリア集大成 1曲目Homeworldからいきなり素晴らしいですね。イエス…

CDレビュー: The Rough Guide to Merengue & Bachata(2001)

★★★☆☆ メレンゲって何? メレンゲは中米のドミニカ共和国発祥のダンス曲です。成立は18世紀ごろと古く、2ビート+頭に付点4分音符を付けるのが特徴です。 Merengue music - Wikipedia, the free encyclopedia ギロとマラカス。コンガが入る曲が多く、曲調は…

CDレビュー: Paul Bley with Paul Motian - Notes (1987)

★★★★☆ ジャズドラマーPaul Motianのボックスセット、Complete Remastered Recordings シリーズの4枚目です。 こんな風に年を取りたい まずジャケットがいいですよね。これ書いた人絵のセンスあるなぁ。すてきすぎる。 コンビを組んでいるPaul Bleyはジャズピ…

CDレビュー: John Coltrane - Soultrane (1956)

★★★★☆ ジャズの100枚シリーズ21枚目。テナーサックス奏者ジョン・コルトレーン(1926-1967)の作品です。 まったりのようでいて激しかった 1曲目Good Baitは非常にゆったりとした曲調ですが中盤にわけわかめのアドリブを混ぜてきて油断がなりません。音は今ま…

CDレビュー: Oliver Messiaen Complete Edition - Petites Esquisses d'oiseaux, Etudes de rythme, etc(CD2)

★★★★☆ 鳥先生メシアンのボックスセット2枚目です。本CDは小~中規模のピアノ曲が収録されています。 鳥鳥鳥 2枚目も鳥がよく登場します。先頭のPetites Esquisses d'oiseaux「鳥の小スケッチ」はその名の通りrouge-gorge(ヨーロッパコマドリ)やmerle noir(ク…

CDレビュー: Ludwig van Beethoven, Emil Gilels(pf) - Piano Sonatas, No.21, 26, 23(DG111 CD20)

★★★★★ 111 Years of Deutsche Grammophon、ようやく20枚目です。DG111シリーズのピアノ作品は並行して聴いているGreat Pianistsシリーズとかぶることが多いのですがこのCDは運よく重複していなかったので、聴きました。 エミール・ギレリス(1916-1985)はソビ…

CDレビュー: Claudio Monteverdi, John Eliot Gardiner(cond.) - Vespro della Beata Vergine (DG111 CD18, 19)

★★★★★─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ クラウディオ・モンテベルディ(1567-1643)はイタリアの作曲家です。2枚組100分ちょいの長大なこの楽曲の邦題は『聖母マリアの夕べの祈り』。いつまで祈るんだ! クラウディオ・モンテヴェルディ - Wikipedia いい感じのじーさんです…

CDレビュー: the HIATUS - A World Of Pandemonium(2011)

★★★★☆ ゴリ押しロック(と名付けました)のthe HIATUS、3rdアルバムです。 インストがより洗練されるも後半が残念 インストのレベルが前作よりも飛躍的に上がりました。特に先頭の1,3,4曲目に関しては非常にレベルが高い。1曲目Deephoundsは得意の音圧ゴリ押…

CDレビュー: Metallica - Reload(1997)

★★★☆☆ メタリカ7枚目のアルバムです。前作Loadに続き76分とほぼフル時間での収録です。 1曲だけ大当たり やはり心に残る曲は少ないです。1曲目Fuelでは「イエッヘー」なんて言っちゃって今回もちょっとはじけ過ぎです。5枚目Metallicaで見せたスローの中にも…

CDレビュー: Yes - Open Your Eyes(1997)

★☆☆☆☆ Yesの15枚目のアルバムです。このアルバムの前にライブアルバムであるKeys to Ascension 1 と Keys to Ascension 2 がリリースされていますが、飛ばしました。スタジオ新曲も入っているらしいですがとりあえずスキップです。 中途半端過ぎ。ひどい な…

CDレビュー: The Rough Guide To Scottish Folk(2000)

★★★★★ 今回のワールドミュージックはスコティッシュフォークです。フィドルとバグパイプとを多用していることが特徴です。 グレート・ハイランド・バグパイプ - Wikipedia 電子音に郷愁を馳せてしまった 9曲目のThe Tannahill Weavers - Good Drying Setの後…

CDレビュー: Paul Motian Quintet - Misterioso (1987)

★★★★★ ドラマーPaul MotianのComplete Remasteredシリーズ、3枚目です。 ぼやぼやフリーダム 1曲目Misteriosoのインパクトがまたも強いです。ぼんやりぼやぼやしているようで何か狂っています。2曲目Abacusも気持ち悪い。ボックス2枚目のJack Of Clubsにも参…

CDレビュー: Ray Bryant - Ray Bryant Trio (1957)

★★★☆☆ ジャズの100枚。シリーズもようやく20枚目となりました。レイ・ブライアント(1931-2011)はアメリカのジャズピアニスト・作曲家です。ジャズメンとしては珍しく長生きですね。 良くも悪くもクセのない演奏 バラードからアップテンポ、ピアノソロと一通…

CDレビュー: Oliver Messiaen Complete Edition - Preludes, La Fauvette des jardins(CD1)

★★★★★ 現代音楽のボックス・セット。次はオリヴィエ・メシアン(1908-1992)の全集を1枚ずつ聴いていきます。全32枚。今のペースだと1年半かかる予定です。 オリヴィエ・メシアン - Wikipedia 21歳のときの写真です。見事な頭頂部ですね。もとい、彼は20世紀…

CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.8 - Wilhelm Backhaus(CD2)

★★★★★ 2枚目はベートーヴェンのピアノソナタ25番とシューベルト・シューマン・リスト・ショパン・ブラームスからちょっとした曲を弾いた後に、メインのブラームスピアノ協奏曲2番という構成でした。1枚目もそうでしたがしょっちゅう拍手が入ります。ライブ版…

CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.8 - Wilhelm Backhaus(CD1)

★★★★★(*´ω`*) ヴィルヘルム・バックハウス(1884-1969)は、ドイツ出身のピアニストです。 なんとベートーベン→ツェルニー→リストの直系、師匠はオイゲン・ダルベールというリストの弟子ということでこりゃ音楽的に純血のピアニストと言えますね。そんな彼が…

CDレビュー: the HIATUS - ANOMALY(2010)

★★★★☆ 日本のバンド、the HIATUSの2枚目のアルバムです。 ヘッドホン向けゴリ押しロックを確立 まず1曲目The Ivyが耳を引きます。音の繊細さや作りの細かさを全部かなぐり捨てて音圧だけ上げまくって音割れさせまくって上書きしたゴリ押し音楽です。ある意味…

CDレビュー: Metallica - Load(1996)

★★★☆☆ 賛否両論を巻き起こしたメタリカの6枚目のアルバムです。 オッサン達ははっちゃけすぎた 完成度が高いのかというと、高いんだと思います。アルバムとしてはよくまとまっているし、緩急もそれなりにある。演奏レベルも高い。 でも、残念ながらつまんね…

CDレビュー: Yes - Talk (1994)

★★★★★ イエスの1994年のアルバム。スタジオアルバムとしては14枚目です。 明るいイエスが返ってきた 90年代も中盤に突入し、ダサかった音もようやく洗練されてきました。相変わらずキャッチーなメロディーや安直なポップ路線の曲も一部見られますが、本作は…

CDレビュー: The Rough Guide To Tex-Mex (1999)

★★☆☆☆ テクス・メクスとはテキサスーメキシカンの略で、主にテキサスに移住したメキシコ人による音楽です。テハノミュージックとも言います。テキサスになぜメキシコ人が多いのか、は歴史をもっと調べてみたいです。 ほぼ全編にわたってアコーディオンが鳴り…

CDレビュー: Paul Motian - Jack Of Clubs(1985)

★★★★★ ジャズドラマーPaul MotianのComplete Remasteredシリーズの2枚目です。 ピアノなしで自由度の高い作品、ギターが独自の世界を作る 1曲目Jack Of Clubsからいきなりフリーダム!モチアンさんはこの手の曲を好むのでしょうか。ドラマーにしては珍しく、…

CDレビュー: Thelonious Monk - Brilliant Corners (1957)

★★★★★ ジャズの100枚。 の19枚目です。セロニアス・モンクのアルバムは2枚目。 モンクのピアノに合わせて周りもエキセントリックに。。 彼のピアノはとっても癖があり、堅めの音と時々鳥や動物の鳴き声のような逸脱の即興を混ぜるスタイルが特徴です。この印…

CDレビュー: Ola Gjeilo – Stone Rose(2007)

★★★☆☆ ノルウェー出身の作曲家オーラ・ヤイロ(1978-)の2007年のアルバムです。前回聞いた2012年発売のNorthern Lightsが良かったのでこちらも聞いてみました。 CDレビュー: Ola Gjello - Northern Lights(2012) - 六帖のかたすみrokujo.hatenadiary.com ソロ…

CDレビュー: Robert Schumann, Joseph Haydn, Berliner Philharmonikier(orch), Wilhelm Furtwangler(cond) - Symphony no.4, Symphony no.88 (DG111 CD17)

(画像は新バージョン、1曲オマケがついたものです) ★★★★☆ DG111の17枚目。シューマンの交響曲4番、ハイドンの交響曲88番です。 古い演奏ながらシューマン4番が見事 前作に続いて1950年代の非常に古い演奏です。指揮者のフルトヴェングラーは最近亡くなった…