六帖のかたすみ

DVを受けていた男性。家を脱出して二周目の人生を生きています。自閉症スペクトラム(受動型)です。http://rokujo.org/ に引っ越しました。

書籍レビュー

書籍レビュー: トレードオフなエコシステム『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学』 著: デイビッド・サダヴァ他

★★★★☆ しばらく書籍レビューが簡素になります。 第5巻は生態学、英語で言うとエコロジーの分野です。第1巻~3巻がミクロ生物学なら、4~5巻はマクロ生物学。私はミクロよりもマクロ分野についてなかなか理解がついていかないようで、新書並み200ページちょい…

書籍レビュー: 『よくわかる栄養学ハンドブック』 著:舛重正一

★★★★★ 科学的でとても分かりやすい上に適度に網羅的です。厳密な生化学的記述も知りたいのですがそれは専門書を読めばよいでしょう。 色々参考になるところはあったのですが今日レビューを書いている時間がないのでここまでです。

書籍レビュー: 『ふたりのロッテ』 著:エーリッヒ・ケストナー

(•ө•) 題名だけ知っていたので興味で読みました。 ケストナーの語り口調には癖がありそれが独自性といい味を出しています。高橋健二さんの訳もじょうず。 離婚話ですので子供に読ませるのは不適当ではないかとの声もあったそうですがケストナーは次のような…

書籍レビュー: 60Pに濃い内容『科学発見シリーズ』 著: アイザック・アシモフ

★★★★★ SFの巨匠アイザック・アシモフ(1920-1992)による、こども向けの科学読み物です。1冊あたり60Pほどしかありませんが内容は濃く、これを読めるのは中学生以上程度でしょう。大人でも十分楽しめる内容です。 原著はここにあります。how we find out...? …

書籍レビュー: 次回を待て『ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)』 著: 塩野七生

★★★★☆ おそらく本シリーズの一番気合が入っていると思われる話題、ユリウス・カエサルについてです。文庫版では本書含めて6冊がカエサルについての記述に充てられています。本書ではカエサル誕生~39歳までの軌跡を辿ります。紀元前100~61年の間の出来事で…

書籍レビュー: だまされないために『情報操作のトリック その歴史と方法』 著:川上和久

★★★★☆ 川上和久(1957-)さんは社会心理学者。現在、明治学院大学の教授(出版当時は准教授)だそうです。 序盤で著者の定義する情報操作とは次のようなことです。 「情報操作とは、情報の送り手の側から見れば、個人、もしくは集合的な主体が、何らかの意図を持…

書籍レビュー: ソローを取り込みたい『作家たちの秘密: 自閉症スペクトラムが創作に与えた影響』 著: ジュリー・ブラウン

★★★★★(*´﹃`*) あの作家は自閉症スペクトラムなのか 自閉症スペクトラムの疑いがある、もしくは診断を受けた作家について分析した本です。著者のジュリー・ブラウンさんはアメリカのライティングの教師で、あまり有名な人ではないようで、米amazonでも探す…

書籍レビュー: ツッコミ多すぎ『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学』 著:デイヴィッド・サダヴァ他

★★★★☆ 進化論中心の1冊 1~3巻は「LIFE」という教科書の翻訳でしたが、4・5巻「PRINCIPLES OF LIFE」という教科書の翻訳だそうです。4巻は進化生物学と題して進化のメカニズム~系統樹~種分化~生命の歴史~動物の進化までを扱います。 進化のメカニズムの…

書籍レビュー: 内戦してる場合じゃない『ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) 』 著:塩野七生

★★★★☆ スッラとマリウスの対立 7冊目です。本書のカバー範囲は紀元前88~63年まで。主人公はルキウス・コルネリウス・スッラ(前138-78)とポンペイウス(前106-48)です。特に目立っていたのはスッラでした。 ルキウス・コルネリウス・スッラ - Wikipedia …

書籍レビュー: ウホッ、いいソクラテス…『饗宴』 著:プラトン 訳:森進一

★★★★★ 知的飲み会 プラトン2冊目です。いわゆる「プラトニック・ラブ」の出典と言われています。 饗宴というのは飲み会みたいなもんだけど、参加する人はみんな哲人なので酒飲みつつ言論発表会もするというような知的な集会でした。本作では紀元前416年ごろ…

書籍レビュー: エジプト人はいい迷惑、あと人死に過ぎ 『旧約聖書 出エジプト記・レビ記』

口語訳聖書(新約および旧約 索引) ★★★★☆ だいたい本1冊分くらいになったので一度レビューを加えます。日課でつけているtwitterに書いたまとめを自分で読み返してみました。1日260文字程度とはいえ1か月で8000文字くらいになるのでかなりの量ですね。 rokujo.…

書籍レビュー: 昔の人の精神に感服『名著復刻 日本児童文学館 23トテ馬車 ほか5冊』 著:千葉省三ほか5名

★★★★★ヽ( ε∀ε )ノ 児童文学読まなきゃ いくつか小説を読んで考えました。 私はそもそも子供のときに全然物語を読んでいませんでした。せいぜい道徳の授業中に内職して授業でやらない所ばっかり読んでいたくらいのものです。あとは小5の時図書室にあった「吾…

書籍レビュー: 人々は大きな物語に支配される 『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』 著: ロレッタ・ナポリオーニ

★★★★☆ 今年初めの日本人2名殺害事件で一躍日本でも有名になった過激派テロ組織、イスラム国の本です。 イスラム教については今後の要学習テーマですがキリスト教を学んでからなのでまだ先の話なのです。しかし彼らは最近のニュースで頻出ですので一体どんな…

書籍レビュー: 無知は高くつく 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学』 著:デイヴィッド・サダヴァ他

★★★★★ 第三巻は分子生物学。細胞間情報伝達、遺伝子組み換え、遺伝子病と癌、免疫、発生が大きなテーマです。やはり図表が豊富で、非常に分かりやすい優れた本でした。 本書も知らないことだらけで驚きの連続でした。内容は実際に読んでいただくとして気にな…

書籍レビュー: 障害ってなおすものなの?『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』 著: 岡田尊司

★★★★☆ 著者の岡田尊司さんは2005年に「脳内汚染」を書いていわゆる「ゲーム脳」論で有名になった人ですね。哲学科をやめて医師になったという変わった経歴の持ち主です。 新書の割に300Pもあり分厚目ですが内容は平易で、サクサク読めます。 10種類のパーソ…

書籍レビュー: 信用創造ってなんだ 『金融入門』 著: 岩田規久男

★★★★★ 岩田規久男さんは経済学者。現在(2015年)、日銀副総裁です。任期は2018年まで。 副総裁:岩田規久男(いわたきくお) :日本銀行 Bank of Japan 本書は貨幣とは何か、というところから始まります。銀行の役割、金融とは何かの解説とその必要性、金利や…

書籍レビュー: 苦しいことは良いことだ 『力学 (物理入門コース1)』 著: 戸田盛和

★★★★★ 物理入門という触れ込みだが。。 12年ぶりに物理の勉強本です。目標は学士卒業くらいの知識をつけること。理由は知らないことが嫌だからです。 市内の図書館にあったので、次にどんな勉強が必要か目を通して調べるためにとりあえず取り寄せてみたので…

書籍レビュー: わかりやすい哲学者列伝107傑『哲学大図鑑』 著: ウィル・バッキンガム 訳:小須田健

★★★★★ 以前「経済学大図鑑」という本を読みました。これがなかなか面白かったのでこのシリーズ、全部読んでみたくなりました。分厚くてでかいので時々1冊読む程度のペースで全部読もうと思っています。 rokujo.hatenadiary.com 哲学は私にとって昔から気にな…

書籍レビュー: 構造改革と止揚 『ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)』 著: 塩野七生

★★★★★ 6冊目の舞台は紀元前133~88年までが舞台です。ポエニ戦争が終結し地中海の覇者となったローマを待ち受けるものは、、なんと国内問題でした。 日本とかぶってる 対外的には大した戦争も無く見た目は平和であったローマですが、平和であるゆえにある問…

書籍レビュー: システム化しまくれ!『自閉症スペクトラム入門―脳・心理から教育・治療までの最新知識』 著: サイモン・バロン=コーエン

★★★★★ 自閉症スペクトラムの最新知識が欲しかったのでこの本は読んでみたかったです。ようやく手に入れました。さまざまな医師の間で必ず話題に上る著者サイモン・バロン=コーエンさんの日本語の書籍の中では一番新しいと思われます(でも2011年出版、原著…

書籍レビュー: 心は4分割できるか『心の理論』 著:子安増生

★★★☆☆ 他人の心を読む仕組み 著者の子安増生さんは教育学者。幼児・児童の認知心理学・発達心理学が専門のようです。 本書で紹介される「心の理論」とは、「他人の心を読むしくみ」のことです。自己の心的作用の成り立ちを示している本ではありません。自閉…

書籍レビュー: なぜ各桁の和が3で割り切れるとその数は3で割り切れるのか『数学入門〈下〉』 著:遠山啓

★★★★★ rokujo.hatenadiary.com 上巻に引き続き下巻では、整数論・関数・極限・指数対数三角関数・微積分がターゲットです。 合同式 123とか54321とか、各桁を足すと3の倍数になるということは知識として知っていました。お金を3等分したり料理中に材料を3等…

書籍レビュー: 盛者必衰の理 『ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 』 著:塩野七生

★★★★★(つω`*) 第5巻の舞台は紀元前205年~146年です。第二次ポエニ戦争、第三次ポエニ戦争を経てマケドニア、カルタゴが滅亡し、ローマが地中海の覇者となるまでを辿ります。 戦力の非戦力化 前半の山場はやはり、カルタゴの天才策略家ハンニバルと、ハンニ…

書籍レビュー: 資本主義は終了しました!?『資本主義の終焉と歴史の危機』 著: 水野和夫

★★★★★ 著者の水野和夫さん(1953-)は経済学者、民主党政権時の経済ブレーンです。三菱UFJモルガン・スタンレー証券(リーマンショック時にで小切手を渡して合併してる!)出身で職歴は1980-1998年の間ですので、日本のバブル真っただ中に経済の現場にいた人な…

書籍レビュー: 極右の統合失調、極左の自閉 『ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究』 著: R.D.レイン

★★★★★ 著者のR.D.レイン(1927-1989)は「反精神医学」を掲げたイギリスの精神科医です。精神病棟に患者を隔離するのは人権侵害だとし、患者を実存的に理解し治療することで地域に開放することを目指した、当時としては急進的な活動家だったそうです。現代では…

書籍レビュー: DNAとウイルスこわい『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』 著:D.サダヴァ他

★★★★★ 2巻は染色体分裂~メンデル遺伝学~DNA~ウイルス遺伝学~生物の遺伝学がテーマです。1巻と同様豊富な図表が理解を強力に助けてくれることと、今回は化学知識も不要で誰でもバリバリ読み進めることができる素晴らしい本です。 DNAやばすぎ DNAや遺伝子…

書籍レビュー: 刺激的な数学教養書『数学入門 <上>』 著:遠山啓

★★★★★(≧ω≦) 2年生の途中までしか終えていない大学教育の水準に追いつくため、まずは数学の勘から取り戻さないといけません。そこで尊敬している遠山先生の新書、名前もそのものずばり「数学入門」という本があるというので手に取ってみました。 数学者は語学…

書籍レビュー: 智者たちの戦争『ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中)』 著:塩野七生

★★★★★ 第4巻。ようやく全体の約1/10です。本書では紀元前219-206年、ローマvs地中海の盟主カルタゴの第二次ポエニ戦争の中盤戦が舞台です。 ハンニバル登場 ハンニバル - Wikipedia 本書に登場する最大の難敵ハンニバルは時々名前を聞く武将です。イタリアで…

書籍レビュー: 嫉妬されると死ぬ 『ギリシア神話』 著: 中村善也・中務哲郎

★★★★☆ 岩波ジュニア新書2冊目。ジュニアと言えど内容は普通の新書と全く変わりません。著者の一人中務哲郎(なかつかさてつお)さんは、どこかで聞いた名前だと思ったら放送大学(ここも中退しそう)で西洋古典文学の授業でギリシャ篇を担当していた方ですね…

書籍レビュー: プロセスとしてのリーマンショック『リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人』 著: アンドリュー・ロス ソーキン 訳: 加賀山 卓朗

★★★★★ rokujo.hatenadiary.com 上巻のレビューから一か月も経ってしまいました。原書は1冊にまとまってるのですがこの本は記述量が半端じゃないので2冊に分けたのは賢明だと思います。 プロセスとしてのリーマンショック 下巻は役者が全員そろっているので上…

書籍レビュー: 発達障害者が読むと人生変わるかも『成人の高機能広汎性発達障害とアスペルガー症候群』 著:広沢正孝

★★★★★(*'∀'人) 著者の広沢正孝さんは順天堂大の精神科医・教授です。専門は精神病理学・保健学。他に統合失調症関連の本も書いています。 発達障害者の精神構造を明らかにする目標で書かれた本 タイトルから一般向けの単行本的なものを想像していましたが…

書籍レビュー: 先生ちょっと美化入ってます!『ぼくらの中の発達障害』 著: 青木省三

★★★☆☆ 広汎性発達障害や関連する精神病・心理学については考えるヒントにするためたくさん読みます。 著者の人柄の良さがにじみ出てる 青木省三さんは精神科医です。専門は思春期青年期精神医学と精神療法です。ので、本書で引用されている例は思春期~20代…

書籍レビュー: エヴァ好きが書いた一夜漬け用テキスト『グラフィック ミクロ経済学』著: 金谷貞男・吉田真理子

★★★★☆ 私には野望があります。大学中退という負い目をバネに、あらゆる分野の知識について学部卒以上の知識をつけたいという野望です。ゼロからのスタートです。 そもそも大学で教えられている政治・経済・文学・歴史学・哲学・心理学・語学・物理学・化学・…

書籍レビュー: ざわりとする生物学『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学』 著: D・サダヴァ他

★★★★★٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 高校の時生物が苦手でした。覚えることが多く暗記ばかり、計算が無いしイメージできず辛い。世界史と並んで毎回赤点寸前の劣等科目でした。もちろん大学入試には使わず、うっちゃっておいた領域の一つです。 しかし食や環境の本を読むにつけ…

書籍レビュー: オナニーするなよ!絶対だぞ!『口語訳旧約聖書 創世記』

★★★★★ 新聞の経済面や国際面を見ると分からないことだらけです。国際的な背景知識を知らないからです。これらを理解するためには西洋の基本を知らなければなりません。基本と言えばもちろん聖書です。 聖書と言えば旧約と新約がありメジャーなのはイエス登場…

書籍レビュー: プロセスとしての歴史『ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)』 著: 塩野七生

★★★★★ 塩野七生さんによる「ローマ人の物語」文庫版、全43巻中の3巻です。「ハンニバル戦記」というタイトルですが、まだハンニバルは登場しません。文庫版では単行本の第2巻を上中下の3つに分け、上にあたる本書の記載量は150P程度と少なめです。 アフリカ…

書籍レビュー: 優れた歴史入門書『砂糖の世界史』 著: 川北稔

★★★★★ 20冊セレクトした岩波ジュニア新書の中から、1冊目を読みました。 岩波ジュニア新書セレクト20冊 - 六帖のかたすみrokujo.hatenadiary.com 砂糖にはじまり世界システムに至る 本書は前評判通り、優れた歴史入門書でした。砂糖という不思議な食べ物が価…

書籍レビュー: 作ってみたいな添加物食品 『食品の裏側2 実態編: やっぱり大好き食品添加物』 著:安倍司

★★★☆☆ 骨子は前著と同じ、状況は何も変わっていない 前著から9年後の続編です。相変わらず食品添加物は使われ続け、数は増えました。表紙のグラフが種類数の増加を表しています。 骨子は「市販の加工食品は添加物だらけ、安全性はもとより食生活の破壊が深刻…

書籍レビュー: 実例は楽しいが内容は薄い、宣伝有り注意『SEO対策のためのWebライティング実践講座』 著:鈴木良治

★★☆☆☆ 著者の鈴木良治さんは株式会社アンドバリューの社長です。 アンドバリュー株式会社[AndValue Co. Ltd.]andvalue.co.jp webシステム開発、サイト作成などが業務のようです。この本はその活動の中で培われたノウハウを凝縮した書籍と言えそうですね。 …

書籍レビュー: 何だよ自分やっぱりアスペルガーじゃん『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか? 大人の発達障害を考える』 著: 米田衆介

★★★★★(ノ≧ڡ≦)てへぺろ 著者の米田衆介氏は明神下診療所の院長です。実はこの人、8年ほど前に私にアスペルガー障害であると診断を下した医者です。自閉症・アスペルガー関連の書籍を探していたらなんと明神下診療所の院長が本出してる!けしからん!これは読ま…

書籍レビュー: バイオテクノロジーで世界征服 『モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業』 著:マリー=モニク・ロバン 訳:村澤真保呂、上尾正道

★★★★★(・:゚д゚:・)ハァハァ 聞いたことがありますかモンサント。全世界の遺伝子組み換え企業の総本山としてよく知られた企業です。本書はモンサントについて著者が4年に渡る調査を行った結果として書かれた本です。 圧倒的情報量を訳者がさらに補強 まず本書の目玉…

書籍レビュー: 砂穴の中にいるのは私達だった 『砂の女』 著: 安倍公房

★★★★★(°ω°) 私は小説をあまり読んでこなかったので、まず一般的に強く勧められている作品から読んでいきます。自分の好みなんてものは嫌でも後でついてくるでしょうから、当面のあいだは何も考えず受動的に「有名な」ものを読みます。という気持ちでこの小説…

書籍レビュー: マーケティングの教科書×ジョブズ×エリート礼賛 『Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学』 著:ケン・シーガル 訳:高橋則明

★★★★★ 著者のケン・シーガルはアップルに長年勤めた広告マンです。スティーブ・ジョブズを広告面から陰で支えた存在と言えるでしょう。本書は、アップルの「Think Simple」という哲学をタイトルに冠しその詳細を10項目にまとめた(体裁の)の本です。 シンプ…

書籍レビュー: ローマ人はオープンすぎ!『ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)』 著: 塩野七生

★★★★★ 全43巻中の2巻、本書では紀元前453~270年ごろまでを扱います。文庫になる前は1・2巻で一つの単行本でした。文庫は持ち運びやすくとても助かります。 1・2巻ではただの一地方都市に過ぎなかったローマが王政を経て共和制に移行し、領土を拡大しながら…

書籍レビュー: リーマンショックを物語風に味わう『リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上)』 著:アンドリュー・ロス・ソーキン 訳:加賀山卓朗

★★★★★ 投資で一番怖いのは金融危機による暴落です。7年前にはリーマンショックという未曽有の危機が起きていましたが、当時の私は何のことか全く理解していませんでした。なんか銀行が破綻したせいで世界中が不況になったんだって。以上のことは知りませんで…

書籍レビュー: こどもたちに捧ぐ『二十四の瞳』 著:壺井栄

★★★★★ 8月ですので 戦争関連の小説を一つセレクトしました。小説はまず名作から読んでいくつもりです。本作は何度もドラマ化・映画化されている超有名作ですのでいまさら感がありますが、原作は読んだことがありませんでした。 作者の壺井栄(1899-1967)は香…

書籍レビュー: 自伝的耽美うつ病小説『車輪の下に』 著:ヘルマン・ヘッセ 訳:秋山六郎兵衛

★★★★★ 小説もたくさん読んでみたいですが私は漫画ばかり読んで小説をあまり読んでこなかったので、古典的名作を中心に読んでいこうと思います。 日本では有名だが実は作者が若いころの作品 著者のヘルマン・ヘッセ(1877-1962)は20世紀前半のドイツ文学者の代…

書籍レビュー: 感染症を見る目が変わる『感染症と文明―共生への道』 著: 山本太郎

★★★★★(*´ω`*) 著者の山本太郎さんは小沢一郎と組んだあの人ではなく、アフリカやハイチなどで感染症対策に従事した経験を持つ医師です。 「感染症」をキーワードとして読み解く人類史 狩猟生活から農耕生活に人類が移行したため、単位面積当たりの人口が増…

書籍レビュー: 反則!現場の重み『みんな大好きな食品添加物』 著: 安倍司

★★★★★ 元添加物商社マンの懺悔の書 著者の安部司さんは、国立大の化学科を卒業し添加物を売る敏腕商社マンとしてバリバリ働いていました。添加物で数々の食品加工会社に大きな利益をもたらし「添加物の神様」と呼ばれていました。 ある日、こどもが食べよう…

書籍レビュー: 歴史は紀元前から繰り返している 『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)』 著: 塩野七生

★★★★★ 歴史を学びたい 私は世界史が苦手でした。高校時代の私は想像力なんてものがからっきしでしたので、人物と出来事を羅列されるだけの授業は退屈極まるものでした。進学校でしたので定期テストの全教科に順位がついて返ってくるわけですが世界史はいつも…